トークイベント「女性作家が語る「戦争と小説」 ―中上健次『鳳仙花』を読みながら 熊野大学in東京」

終戦から70年を数える今年8月に向けて、トークイベントが行われます。
出演は、小説家の柴崎友香さん、中上紀さん、聞き手として文芸批評家の市川真人さん。

内容紹介

終戦から70年を数える今年8月。
いまや、戦争を知らない世代が人口の大半を占めつつあります。
そんな私たちが「戦争」について考えるには、フィクションを産み出す「創造力」と、かつて書かれた作品から「戦争と、それを知る世代」について考える「想像力」が役にたつ。
SFでもなければ軍記でもなく、時に日常の生活に、時に時代を超えた一族の物語に、そっと侵入する「戦争」について、戦争好きな男の子でなく、女性であり母である小説家たちが語る90分。
入口は、話題の日本文学全集に収載の、珍しく女性主人公で書かれた中上健次『鳳仙花』。
日本近代文学最後の作家とも呼ばれる中上健次が生前に興し、四半世紀経ったいまも毎夏にベテランから若手までの小説家や批評家が集う「熊野大学」のトークを、東京でも聞いてみませんか?
熊野大学については、こちらをご覧ください。熊野大学公式サイト: http://www.kumanodaigaku.com/

会場・日時

会場:ジュンク堂書店 池袋本店
日時:2015年07月14日(火)19:30 〜
詳細とお申し込みは、ジュンク堂書店ウェブサイトをご覧ください。

講師紹介

柴崎友香(しばさきともか)
73年大阪府生。大阪府立大学で地理学を専攻、写真部で街の風景を好んで写した後、機械メーカーに就職。
99年、短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。
『その街の今は』で織田作之助賞など3賞、『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞
12年の『わたしがいなかった街で』は、1945年の大阪、1992年のユーゴ、2010年の世田谷と、
時空を重ねた歴史と戦禍の記憶を描いて転機を迎え、2014年『春の庭』で第151回芥川龍之介賞を受賞。

中上紀(なかがみのり)
71年東京生。学生時代を海外に過ごし東洋美術を学び、アジア各地を旅した経験をもとに
紀行「イラワジの赤い花」でデビュー。「彼女のプレンカ」ですばる文学賞中上健次の実娘。

市川真人(いちかわまこと)
71年東京生。早稲田大学准教授、雑誌「早稲田文学編集委員
TBS系情報番組「王様のブランチ」コメンテーター等を務める。
著書に『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』等。