早稲田文学2016年春号、発売!
早稲田文学2016年春号、2月10日発売です!(発行:早稲田文学会、発売:筑摩書房)
今号は二大特集。まずは堀江敏幸編集委員がおくる責任編集企画「足の組み替え」。もう一つは、編集室企画「安全保障法制とテロ」です。
表紙とグラビアは篠山紀信氏の撮影です。それぞれの特集から山下澄人、小林エリカ、大塚英志、大澤真幸の各氏が登場!
視点をずらし、目の前の言葉に向き合ってみよう 堀江敏幸責任編集「足の組み替え」
堀江敏幸が選んだ9人が挑む、いつものスタイルからの「組み替え」。
創作◉
山下澄人「浮遊」
山浦玄嗣「竃返す」
加藤典洋「水に沈んだ峡谷への探索行の報告(抄)」
小林エリカ「シー」
寄稿◉
小出裕章「その朝」
陣野俊史「スイッチ・ピッチャーのグラブのごとき詩」
冨原眞弓「ル・モンド」に埋もれて、暗がりでユゴーを暗唱する」
石内都「フルフルメッシュ」
岡井隆「目的とそこまでの経路」
堀江敏幸「それは歯だよ、と言うために。」
普遍的な平和を考えるために 特集「安全保障法制とテロ」
もう一つの特集では、昨年から議論のつづく集団的自衛権とISらイスラム過激派によるテロ、つまり国内外の出来事を関連させながら、平和について考えます。
インタヴュー◉
大澤真幸「平和のための最も厳しい思想」
大塚英志「「憲法」を生き直す最後の機会」
対談◉
J・M・G・ル・クレジオ+中地義和「冬の陽ざしのなかで」
寄稿◉
岡真理「「テロルの平等」ではなく」
木村友祐「「片付けてもいい命」についての拘泥」
斎藤環「狂気としての九条」
岸政彦「われらの新たな三色旗」
中島京子「備えが間抜けだと憂いは増す」
三輪太郎「それでも、あなたは私をウヨクと呼ぶ?」
四方田犬彦「皆殺しの天使の後に」
西田亮介「二〇二〇年に向けて、ポストモダンのテロを想像せよ」
勝谷誠彦「アンポ反対のみなさん。「軍」についてどれほど御存じですか」
野崎歓「ブリュッセルを爆撃するべきか? ――ジャン=フィリップ・トゥーサンのメッセージ」
くぼたのぞみ「異郷の物語を読むことは」
創作◉
墨谷渉「万福ラーメンの攻防」
松波太郎「ノリの話じゃないでしょうか」
『日本文学全集』第1期完結記念スペシャル・トーク
池澤夏樹=個人編集『日本文学全集 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美』の訳者がその魅力を語る。
池澤夏樹+島田雅彦+円城塔+いとうせいこう+島本理生「江戸文学の愉しみ」
特別掲載
小島信夫、大岡昇平、大江健三郎、村上春樹らが書いた「文学と建築」を読み解いていく連載「小説空間のモダニティ」がこの春、ついに単行本化!
石川義正「イメージは無料ではない――『錯乱の日本文学』第0章」
翻訳連載
ウラジーミル・ソローキン「テルリア」第5回 松下隆志=訳
閻連科「炸裂志」第7回 泉京鹿=訳
ブラジル文学短篇シリーズ第2回
リジア・ファグンジス・テーリス「サクソフォン吹きの青年」 江口佳子訳・解説