グランタ・ジャパン公募プロジェクト結果発表!
今日は、『グランタ・ジャパン』第3号の公募プロジェクトのお話です。
この公募プロジェクトは、グランタ・ジャパン第3号の特集「日本の若手作家ベスト11」と連動する、もう一つの「ベスト」企画として昨年夏からスタート。応募資格はプロ/アマ問わず、国籍不問、2016年3月時点で40歳以下であること。対象は日本語で書かれた、8000字以内の短篇小説。ここで最優秀に選ばれた作品は、今号に掲載されるとともに、英語に翻訳され世界に羽ばたくチャンスを得ます。
(詳しい経過や応募作一覧はこちらでご覧いただけます。)
応募期間である2015年9月1日から10月31日までに、362篇の作品が届きました。
このプロジェクトに期待をかけて力作をご応募くださった全てのみなさま、本当にありがとうございました!
1次選考は、2ヶ月の応募期間を10週にわけて、1週ごとの選考担当者を決めました。担当者は受け持ちの週に届いた作品を審査し、翌週に早稲田文学ウェブサイト上で結果を発表していきます。
1次選考では、小説として一定の完成度を有すること、あるいは注視すべき可能性をもちつつ致命的な瑕疵のないこと、いずれかの基準を満たしている作品を選出しました。54篇が1次選考を通過しました。2次選考では、1篇を複数人が読み、文体・ストーリーなどの練り込みや構想力・独創性を基準に選考しています。その結果、次の11篇が2次選考を通過しました。
「沖野」
「後藤田さんち」
「霊園岬」
「海底万華鏡」
「アン・グレイの肖像」
「生き延びる子ども」
「1分半の人生」
「看星座」
「最初の日」
「ライファーズ」
「彼女をバスタブにいれて燃やす」
2015年12月、最終選考を、堀江敏幸氏ら『GRANTA JAPAN』プロジェクト・チームが行いました。作品の完成度や新規性、そして翻訳されても伝わる要素について話し合った結果、以下のように最優秀作を決定しました。
「彼女をバスタブにいれて燃やす」大前粟生
大前粟生(おおまえ・あお) 1992年生まれ。京都市在住。
『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』第3号に、プロジェクト・チームの選評と最優秀作を掲載しています。
新たな才能の誕生を目撃してください!