早稲田文学6通常版・特装版、本日発売!

 
(左:早稲田文学6通常版 右:早稲田文学6特装版)


早稲田文学6通常版・特装版を本日発売いたします!
全国の書店、および各種ネット書店、早稲田文学ウェブショップで販売しています。近日中に「取り扱い書店一覧」をお知らせいたしますが、お近くの書店さんにない場合は、お取り寄せいただけますようお願いいたします。

特装版には、黒田夏子abさんご original」がついてくる!

今度の早稲田文学は、通常版と特装版を同時発売。特装版には、「早稲田文学6」本誌にくわえ、黒田夏子abさんごoriginal」が特製本としてついてきます! 
 
造本は、愛蔵版美麗金箔押しです。限定1000部、ここでだけ読めるノーカット版です。お見逃しなく!

CINRAでもご紹介いただきましたが、黒田夏子abさんご」は、2011年の第24回早稲田文学新人賞への投稿に際し、応募規定にあわせて40章・280枚の作品が15章・100枚弱に再構成され、同新人賞および第148回芥川龍之介賞を受賞しました(同作は「早稲田文学?」に掲載および単行本が文藝春秋より刊行されています)。
対して本書は、準備から執筆まで9年間を費やして1993年に完成された当初の280枚バージョンであり、受賞作との区別のため「abさんご original」と名付けられた、もうひとつの「abさんご」です。
作品の成り立ちを語ったインタビュー「「abさんご」の季節」を、通常版・特装版ともに収録しています。

芥川賞受賞時の3倍量で描かれる、もともとの、そしてもうひとつの「abさんご」。「abさんご」が難しかったひとには、3倍の物語による見えやすさを。「ab さんご」を愛したひとには、3倍の幸福を。ぜひ堪能してください。


早稲田文学6」特装版
発行・発売:早稲田文学
発行日:2013年9月10日
定価:2400円(税込)


早稲田文学6もくじ(内容は、通常版・特装版で共通です)
【表紙・グラビア】篠山紀信
▼特集 早稲田文学新人賞のひとたち
青沼静哉 モルトモルテ
仙田学 盗まれた遺書
間宮緑 チャカ
向井豊昭 用意、ドン!
[解説]岡和田晃 二〇一三年の向井豊昭
黒田夏子 [インタビュー]「abさんご」の季節
早稲田文学新人賞のこれまで・第二十五回応募要項

【創作】
多和田葉子 晩秋のカバレット「変身」
[解説]松永美穂 「晩秋のカバレット「変身」」について
牧田真有子 動物園の絵
澤西祐典 ムービット・ウィゴー
【座談会】
雪舟えま+松田青子+トミヤマユキコ パンケーキ・スタッキング可能

【翻訳】
短期集中連載開始!
オルガ・トカルチュク【訳・解説・小椋彩】 逃亡派
[講演]オルガ・トカルチュク【訳・久山宏一】 文学にあらわれた《中欧》という名の幽霊(フアントム)――中欧文学は存在するか(抄録)
第一回東京国際文芸フェスティバル開催特別企画
ニコール・クラウス【訳・解説・樋口武志】 ダニエル・ヴァースキーの机から
長篇翻訳連載
セース・ノーテボーム【訳・松永美穂】 儀式 第二回
タチヤーナ・トルスタヤ【訳・貝澤哉・高柳聡子】 クィシ 第二回
ドン・デリーロ【訳・都甲幸治】 ホワイトノイズ 第二回

【座談会】
野谷文昭+陣野俊史+青木淳悟 透明なエクリチュールがつくる砂漠の星座――ロベルト・ボラーニョ『2666』をめぐって

【評論】
福嶋亮大 文明と失踪――丸谷才一の両面性

シリーズ【日本“現代”文学の、標的=始まり】§3 オオエとハルキ、ふたたび
大江健三郎(ほぼ)全小説解題
吉野朔実 春日武彦 平野啓一郎 長崎訓子 石橋正孝 町田康 杉江松恋 大迫知信 吉原知世 倉数茂 佐川光晴 中村文則 滝口明祥 石井光太 入江悠 谷崎由依 近藤聡乃 山本直樹 奥泉光 松波太郎 いしいしんじ 小澤英実 中島京子若島正 玉川重機 円堂都司昭 岡田利規 川田宇一郎 青木淳悟 藤谷治 墨谷渉 松江哲明 福永信 村田沙耶香 待田晋哉 高原英理 渡邉大輔 山本浩貴 田尻芳樹 川上弘美 安天

【評論 ハルキを不意打ちする】
秋草俊一郎 「レキシントンの幽霊」異聞
郷原佳以 「物語」と第三の空席 ――村上春樹モーリス・ブランショ
石川義正 村上春樹の「システム」(上) ――小説空間のモダニティ(4)

【評論 オオエはここがイケてる!】
千野帽子 煽情と楽屋落ちと叛乱と。――私が大江健三郎を読むとき
阿部公彦 大江健三郎と英詩――日本語の未開領域をめぐって
榎本正樹 メディア=メディウムとしての大江健三郎
朝吹真理子 未来を愛する意志