福嶋亮大『神話が考える』(青土社)連続トークイベント

早稲田文学主催ではありませんが、イベントのお知らせです。


文芸批評家・中国文学者の福嶋亮大さんの新著『神話が考える』刊行を記念して、以下のトークイベントを行います。

神話が考える ネットワーク社会の文化論

神話が考える ネットワーク社会の文化論


まずは、福嶋さん、中国現代小説の翻訳家・泉京鹿さん、文芸誌「ファウスト」を立ち上げた講談社太田克史さんによる、「現代中国の小説・文化(仮)」。

福嶋さんは、「早稲田文学増刊U30」掲載の論文「現代中国文化に見るネットワーク効果」で(こちらから立ち読みできます)、余華のベストセラー小説『兄弟』を論じていましたが、その翻訳者が泉さんです。泉さんは講談社BOXでは、中国のセカイ系小説とも言われる、田原『水の彼方』を翻訳していて、福嶋さんが推薦文を寄せています。(詳しくはこちら

早稲田文学増刊U30

早稲田文学増刊U30

 
兄弟 上 《文革篇》

兄弟 上 《文革篇》

 
水の彼方 ~Double Mono~

水の彼方 ~Double Mono~

その田原や郭敬明といった現代中国小説界のスターについて語った泉さんのインタビューを読むことができます(こちら)。
一方、太田克史さんと言えば、講談社出資の新会社・星海社を立ち上げたばかりの話題の人。「ファウスト」でも現代中国小説の特集を組んでいましたが、今後の動向には期待が高まります。


福嶋亮大×泉京鹿 司会:太田克史
「現代中国の小説・文化(仮)」

■日時
5月29日(土)開始19:00〜(開場18:45〜)

■会場
池袋コミュニティ・カレッジ3番教室
西武池袋本店・別館&書籍館8・9階)

■予約・お問い合せ
入場料1000円
同館のリブロ池袋本店リファレンスカウンターにて発券
お問い合わせ先電話番号:03-5949-2910


つづいて、翌30日に行われる福嶋亮大×千葉雅也『現代思想は生き残れるか?―2010年代の思考の場をめぐって』。

千葉さんは、ジル・ドゥルーズジャック・デリダカトリーヌ・マラブーといった現代のフランス哲学を専門とする若手研究家。そして、この2月には、東浩紀さん、國分功一郎さんと「『クォンタム・ファミリーズ』から『存在論的、郵便的』へ──東浩紀の11年間と哲学」という鼎談を行っています(詳細)。
福嶋さんとの絡みで言えば、『神話が考える』刊行直後に、ドゥルーズ『意味の論理学』をめぐって論争をくり広げています(そのときの議論はこちらで追えます)。
今回はその延長戦といったところでしょうか。


■日時
5月30日(日)19:00〜(開場18:30〜)

■会場
青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山

■予約・お問い合せ
入場料800円
ご予約・詳細は青山ブックセンターウェブサイトをご覧ください。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201005/_530.html

<イベント内容>
東浩紀氏から「ゼロ年代批評最後の大物新人」と評される福嶋亮大氏の、『神話が考える』の刊行を記念した連続トークイベント第4弾。
お相手は、20-21世紀フランス思想をご専門にし、いまもっとも注目されている気鋭の研究者/批評家である千葉雅也氏です。
いま時代の最前線で思考し、様々な分野でご活躍なさっているお二人をお招きして、2010年代における思考の場としての、現代思想そして批評についてガチに語っていただきます。ゼロ年代が終わり2010年代に突入したいま、最も新しい思考の場がここにある!