「百年「と」ソローキン 出張早稲田文学〜吉祥寺ゼミナール ウラジミール・ソローキンを読む〜」

現代ロシア文学を代表するウラジミール・ソローキン。その文学実験の総決算とも言える長篇「青脂」の翻訳がついに開始(「早稲田文学3」掲載)。それを記念して、トークイベント「百年「と」ソローキン 出張早稲田文学〜吉祥寺ゼミナール ウラジミール・ソローキンを読む〜」を行います。
「青脂」翻訳者の望月哲男と松下隆志、ロシア文学者の貝澤哉、「早稲田文学」プランナー/ディレクターの市川真人の4人が登壇。「青脂」を軸に、現代ロシア文学・世界文学における位置づけから日本文学との対照、また翻訳時の困難や画期、苦労話などを語ります。


■日時
6月12日(土)14:00〜16:00(受付開始 13:30)


■会場
OLD NEW SELECT BOOKSHOP 百年(吉祥寺)


■入場料
1500円(「青脂」レジュメ付き)
早稲田文学3号ご購入の方は1300円となります。


■詳細・予約
イベント詳細、ご予約は、「百年」ウェブサイトhttp://100hyakunen.com/?mode=f3#100612)にてご確認ください。


早稲田文学 3号

早稲田文学 3号


【プロフィール】
ウラジミール・ソローキン
1955年、ロシアに生まれる。70年代後半からイリヤ・カバコフらのコンセプチュアル・アートに関わり、85年にパリで最初の小説『行列』を発表。90年代に入って、『愛』『ロマン』(共に国書刊行会より邦訳)などを続々と発表するも、本国ロシアではその暴力性とスカトロジーなど過激な作風のため容易に出版されなかった。1999年、文学実験の総決算とも言える『青脂』を発表。同作は『早稲田文学3』に、冒頭1/3が翻訳掲載された。続く訳出と新作が待たれる、現代ロシアを代表するポストモダニズム作家の一人である。


望月哲男
1951年生まれ。北海道大学スラブ研究センター教授。ロシア文化論を専門。主な翻訳に『ドストエフスキー詩学』、ソローキン『ロマン?・?』など、2008年にトルストイアンナ・カレーニナ』の新訳を手掛ける。2010年、ソローキン『青脂』の翻訳を松下隆志と共同で開始する。


松下隆志
1984年生まれ。北海道大学院生。論文に「脱構築から再構築へ ウラジミール・ソローキンのゼロ年代の創作をめぐって」がある。


貝澤哉
1963年東京生まれ。早稲田大学文学学術院教授。著作に『引き裂かれた祝祭――バフチンナボコフ・ロシア文化』(2008)、訳書にイーゴリ・ゴロムシトク『全体主義芸術』)など。運営委員として雑誌「早稲田文学」に携わる。


市川真人
1971年生まれ。雑誌「早稲田文学」プランナー/ディレクター。早稲田大学ほかで教壇に立つほか、TBS「王様のブランチ」にブックコメンテータを務め、批評ユニット「前田塁」としては文学を軸にスポーツやギャンブルから社会分析やメディア論までを論じる。おもな著作に『小説の設計図(メカ二クス)』、『紙の本が亡びるとき?』など。