「早稲田文学」3号発売!!

お待たせいたしました、前号から1年、特厚600ページ+DVDと、さらにヒートアップ、ボリュームアップして「早稲田文学」本誌がついに登場。2010年2月3日より全国書店にて順次発売の予定です。


海外の名高い長篇小説2作品の翻訳にくわえ、東浩紀選考委員の新人賞受賞作発表、200分完全収録の古川日出男作・朗読『聖家族 voice edition』、そして次代へむけた特集「コドモと/の/に/文学」。さらに厳選・至上の中短篇小説と、中堅・ベテランによる本格的文芸評論をお届けします!


早稲田文学編集室公式サイト
http://www.bungaku.net/wasebun/magazine/index.html


■コンテンツ
長篇翻訳
ウラジーミル・ソローキン「青脂」(300枚) 望月哲男・松下隆志=訳
ドストエフスキーナボコフトルストイらのクローンが作品を書くと背中に青い脂が溜まる。すると!?

クロード・シモン「農耕詩 I」(100枚) 芳川泰久=訳
20世紀を代表するノーベル賞作家の最重要作、いよいよ本格翻訳開始。


2010年の小説 sideA
村田沙耶香「パズル」
松田青子「ウォータープルーフ嘘ばっかり!(ではない)」
小野正嗣「蟻の列がほどけるとき」
中村文則「三つの車両」
古川日出男「犬屋たちは必ずコンクリートの裏側に」


[特集]コドモと/の/に/文学
西原理恵子×重松清「「お父さんの気持ちがわかる、小六のガキ」なんて……」
金原瑞人×重松清「「個人的な涙」をいかに獲得してゆくか」
斎藤美奈子「国語教科書は「悲劇」がお好き」
伊藤剛「「若者」は存在しない/オタクのまま老いるということ」
千野帽子「背伸びする子どもと、退行する大人。」
斎藤環「コドモと文学」
伊藤比呂美「たどたどしく声に出して読む歎異抄


第23回早稲田文学新人賞発表
選考委員・東浩紀
前代未聞の延長戦を経て、東浩紀が選んだ新人とは!


現代の小説ナドをめぐって
武田将明「美しい物語とただの美しさ――『1Q84』と『ヘヴン』を通じて見る世界」
中沢忠之「メタフィクション批判宣言――鹿島田真希論」
古谷利裕「泣く女、透ける男――中上健次「蝸牛」をめぐって」
神山修一「『石に泳ぐ魚』と柳美里
スガ秀実「フィクションの「真実」はどこにあるか――キャラクター小説と1968年」
石橋正孝「空洞地球と永遠回帰――奥泉光小論」
久保昭博「小説に組み込まれた神話――ミシェル・ビュトールの小説におけるジャンルの問題」


連載評論
石川義正「小説空間のモダニティ――(1)大岡昇平の「東京タワー」
大杉重男「福本和夫とマルクスのロボットたち――日本人の条件(3)」


2010年の小説 sideB
墨谷渉「地蔵塚」
木下古栗「盗撮星人」
田中りえ「ちくわのいいわけ(後半)」


DVD早稲田文学
声とテクストが合体し、超大作がさらに進化する!
古川日出男 作・朗読『聖家族 voice edition』
演奏=虹釜太郎、鈴木康文、小島ケイタニーラブ from ANIMA、渋谷慶一郎、植野隆司 from テニスコーツ、Jimanica from d.vd.、千葉広樹、戸塚康雄 from nu
解説=佐々木敦イチカワマコト


***

早稲田文学 3号

早稲田文学 3号

発売 2010年2月3日
定価 1800円(税込)
A5版600ページ
発行・発売 早稲田文学