「ＷＢ vol.15」配布開始！！

「早稲田文学フリーペーパーＷＢ vol.15」の配布を開始します（配布開始日は、各設置店様によって異なります）。

今号は、現在発売中の「早稲田文学２」と連動して、小特集「ミシェル・ビュトール」をお届けします。
まずは、08年9月に立教大学で行われた、ビュトール氏と絲山秋子氏の対談「探求としての「小説」」。「ヌーヴォー・ロマン　最後の作家」ビュトール氏と、いまその活動がもっとも注目される作家のひとり絲山氏による、実作者ならではの対話です。
つづいて「現代批評家が選ぶ世界の名作」では、安藤礼二氏による解説エッセイ「時間の輪唱、空間の起源―ビュトール『時間割』再読」。ビュトールの試みはいかなるものか、初期の名作『時間割』を通じて、全体像に迫ります。
「ビュトールって誰？」という方にうってつけの小特集です。

もうひとつの連動企画として、「早稲田文学2」で「猛獣使いと僧侶」を掲載中の間宮緑氏による短篇「日曜の事件」、歌人・枡野浩一氏との爆笑対談を掲載中の田中りえ氏による短篇「曖昧模糊」。両作とも、本誌とあわせて読むことで、おもしろさ倍増間違いなし！

もちろん、おなじみの連載陣も好評掲載中です。ぜひ、最寄の設置店様でお手にとってみてください。
「WB」設置場所
　
早稲田文学編集室公式サイト「WB vol.15」

目次
■小特集　ミシェル・ビュトール
ミシェル・ビュトール×絲山秋子　探求としての「小説」
【現代批評家が選ぶ世界の名作】ビュトール『時間割』（冒頭）
選・安藤礼二　時間の輪唱、空間の起源―ビュトール『時間割』再読
青木純一＋倉数茂　往復書簡　アモイで、考えてみた。?
間宮緑　【小説】日曜の事件
田中りえ　【小説】曖昧模糊
nanakikae　日々是懶夢（6）
海猫沢めろん　シリーズ・少年Ａの系譜
大杉重男　ハイブリッド・クリティック（16）【加藤智大のコピーライト】
上野昂志の校長業務連絡（9）【テアトル新宿を出たあとで】
中森明夫　リンクする文学（7）【クリスマスに冒頭でウンチクをたれる小説について考える】
福永信＋法貴信也　一か所【三か所】
山本動物　動物。徘徊す（7）
生田武志　プアプア批評（10）
池田雄一　俺の人生に時給くれ！　連載（10）【「こんどは戦争だ！」てあんた……】
南陀楼綾繁＋内澤旬子　けものみち計画の文豪擬獣化宣言（6）【尾崎一雄＝チン】
斎藤美奈子　旧作異聞(16）【尾崎紅葉『金色夜叉』】
四方田犬彦　星とともに走る（6）【『歳月の鉛』を書き終えて】
大久秀憲　ビールの泡（6）【金沢?】

【photograph】
篠山紀信　p.24
大友真志（photographers' gallery）　p01,08
田口まき（Mami）　p20
Design　奥定泰之