[新刊情報]向井豊昭『怪道をゆく』

単行本・第二弾のご紹介。きょうは小説です。
67歳の史上最高齢で早稲田文学新人賞を受賞した、向井豊昭さんの作品集『怪道をゆく』。アイヌの文化・芸術をモチーフに、カーナビの「ナビちゃん」とともに北海道の街道ならぬ「怪道」をひたすら迷走する、抱腹絶倒の表題作ほか3篇を収録。
向井豊昭さんは、1995年、蓮實重彦スガ秀実中原昌也の各氏の激賞をうけた「BARABARA」を引っさげて、鮮烈なデビューを果たしました。その後、「今世紀はじまって以来のヘッポコ小説」と名高い第2作品集『DOVADOVA』を刊行するも、出版社が倒産してしまい、単行本2冊は残念ながら絶版です。
その間、みずから「BARABARA出版」なる架空出版社を興して総手書きの個人誌「Mortos」を発刊(定価:0円+冗費税!)、愛読者に送付するなど、パワフルかつユーモアにつつまれた不屈の精神をもつ方です(詳しい活動は、「ウィキペディア」をご覧ください)。
本書は、7年ぶり、満を持しての作品集です! ぜひお手にとってみてください!!


怪道をゆく

怪道をゆく


【目次】

  • 怪道をゆく
  • 劇団櫻天幕
  • 熊平軍太郎の舟
  • パッパッパッパッパッパッ