「WB」vol.22配布開始

「WB」vol.22を、3月31日より全国の設置店にて配布します(配布開始日は、各設置店様によって異なります)。

早稲田文学編集室公式サイト「WB vol.22」


 巻頭の小説は、全国の乙女のみなさん待望の、赤染晶子さん「難破」。ある女性市議会議員と女子高生との交流を描く、抱腹絶倒かつ物悲しい短篇です。小説とともに表紙を飾るのは、迫川尚子さんによる写真。ストリッパーの牧瀬茜さんが新宿のカフェ・ベルク店内で踊った(!)ときのものです(写真ムービーはこちらから)。


 つづいて「創刊120周年早稲田文学新人賞記念対談」。第24回早稲田文学新人賞の選考委員である蓮實重彦さんと、第43回新潮新人賞の選考委員である川上未映子さんが登場。ふたりがあたらしい書き手に望むものとは?
 もう一つの対談は、岸本佐知子さん+都甲幸治さんによるもの。昨年刊行、各所で話題となったリディア・デイヴィス『話の終わり』をめぐる、哄笑と驚愕に満ちた対談です。

 
 「こどもWB」側の表紙は、今日マチ子さん。春にぴったりのかわいらしいイラストです。
 そして3つの新連載。〈外語〉の「1/6909 世界の言語を訪ね歩く」では、毎号ことなる執筆者が世界の言語と文学を紹介していきます。第1回は、西アフリカのセネガルで事実上の共通語となっているウォロフ語について、砂野幸稔さんが紹介。アニメ映画『キリクと魔女』の音楽を担当したユッスー・ンドゥールの話からはじまります。
〈HRホームルーム〉の「日直から。」も執筆者が毎号かわり、様々な話題をお届けします。今号では西田亮介さんが「タイガーマスク現象」とそこから広がる寄付活動について執筆。今年一月に#givemac選手権という取り組みをはじめた、ユビキタスエンターテインメント清水亮さんに取材をしました。
〈地歴〉の「つぎ、どこ行くの?」は江南亜美子さんによる連載。土地の魅力をたっぷり伝える小説を素材とした旅エッセイです。第1回は鎌倉。夏目漱石『門」、倉橋由美子『暗い旅』、中島京子『小さいおうち』などが登場します。
いつもの連載も、もちろん好評掲載中!
この機会にぜひお手にとってください!


フリーペーパー「WB」を手に入れるには。→設置場所
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目次
赤染晶子 【小説】難破
蓮實重彦川上未映子 【創刊120周年早稲田文学新人賞記念対談】始まる、始まる、始まる、――あたらしい書き手とことばに震えるために
岸本佐知子+都甲幸治 【対談】無意識過剰な観察日記――リディア・デイヴィス『話の終わり』
木下古栗→久生十蘭 【現代作家が選ぶ世界の名作リターンズ(2)●選・木下古栗】「黒い手帳」久生十蘭
斎藤美奈子 旧作異聞 ご当地文学篇(23)【井上靖しろばんば』】
日直から。(1) 西田亮介【あるIT起業家が始めた寄付とその広がり――ネットに持ち込まれたタイガーマスク現象】〈HR〉
カーリル×WB ウチのオススメ(レシピ版)〈図書〉
玉川重機 【マンガ】草子ブックガイド 早稲田文学編(4)開高健『生物としての静物』〈国語〉
キョウミナヲ キョウの料理(2)【「子をつれて」より「子とともに」】〈家庭科〉
青木淳悟 わたしたちの体育 第2回【プラトン『ラケス』を斜め読み!】〈体育〉
望月旬々 げきからぶんがくにゅうもん 第05回【『自転車冒険記 12歳の助走』の北斗君】〈給食〉
円城塔 数学への長い道 第2回【数読み】〈算数〉
江南亜美子 つぎ、どこ行くの? 第1回 【いざ、苦い恋の似合う鎌倉へ】〈地歴〉
大澤真幸 〈社会〉の思考 第2回【闘争なき格差――芥川賞の二人】〈社会〉
1/6909 世界の言語を訪ね歩く 第1回 砂野幸稔【ウォロフ語と「文学」】
迫川尚子 【photo】p01作品
今日マチ子 【Illustration】p24作品


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