Wasebun on Web開始!!

早稲田文学のウェブコンテンツを開始します。本誌と増刊の「早稲田文学」、フリーペーパー「WB/こどもWB」とも連動しながら、コンテンツをお届けします。

まずは、2月刊行の増刊「wasebun U30」から、福嶋亮大と渡邉大輔の両氏が登場します。それぞれ、「U30」掲載論文を補足/深化させる論考となっています。

Wasebun on Web from U30

福嶋亮大
▼「中国は「閉じた」国家なのか」
待望の著書『神話が考える』が出たばかりの福嶋氏による中国/東アジア文化論。Googleの本土撤退を典型に、「排外的な専制国家」と思われがちな中国。だが、それは長い歴史のイレギュラーな事態だった。中国史を辿りながら展望する、東アジア文化論の構想。


渡邉大輔
▼「『イエローキッド』の言語ゲーム
インディーズ系映画界の俊英・真利子哲也による長編「イエローキッド」。映画作品とMAD動画がほとんど等価に流通するなか、その環境に自覚的な映画作家はいかに作品を作ったか。そして批評家はどう応えるか。


両論文は、以下のURLからご覧いただけます。
早稲田文学編集室
http://www.bungaku.net/wasebun/read/index.html


早稲田文学増刊U30
また、ウェブコンテンツ開始を機に、増刊「U30」を立ち読みできるようにしました。
http://www.bungaku.net/wasebun/u30/index.html
この機会にどうぞご覧ください!

■コンテンツ
表紙=マンガ
叙情と奇想の魅せる世界。
今日マチ子 連作「転換」


短篇競作「変身」
グーグル化する社会の変身譚。
小林里々子「ぼくのあな」
入間人間「返信」
間宮緑「禿頭姫」
佐藤弘「あの手紙の中で集まろう」
木堂椎「笑い飛ばして、笑い飛ばしてよ」


ネットワーク下の表現(コンテンツ)
電子ネットワークに組み込まれた表現に起きた変化とは?
福嶋亮大「現代中国文化に見るネットワーク効果
伊藤亜紗「「露出」する登場人物――西尾維新の会話術」
坂上秋成「捏造の技法――あるいは記号としての他者との関係」
渡邉大輔「世界は密室=映画でできている――現代映画の言語ゲーム
井上明人「認知的作品――〈いま・ここ〉を切り取ることをめぐって」
泉信行「ギフトとしての物語――ラブコメ、少年漫画からシンデレラ・ストーリーまで」


コミュニティの行方
地域/本をめぐるコミュニティの新しいかたち。
西田亮介「コミュニティの再検討――グローバル/ローカルの対立を超えて」
内沼晋太郎「拡張する本――「本の未来」と「出版業界の未来」にまつわる現場報告」


エッセイ
松田青子「ウォータプルーフ嘘ばっかり!」
川崎昌平「官能の帝国」