早稲田文学2015年夏号、発売!

早稲田文学2015年夏号を5月9日に刊行します!(発売:筑摩書房

早稲田文学 2015年夏号 (単行本)

早稲田文学 2015年夏号 (単行本)


今号の表紙は高橋源一郎さんと小野正嗣さんです。撮影はもちろん篠山紀信氏。
初夏の日差しを受けながら、新大久保駅イスラム横丁で撮影しました。ストリート感溢れる表紙となりました。

特集*あなたの言ってることがわからない――シャルリ・エブド襲撃事件から家庭のことまで

特集は「あなたの言ってることがわからない」。シャルリ・エブド襲撃事件から家庭のことまで、とあるように、遠い他者/近い他者とのつき合い方を探ります。表紙のお二人の対談に加え、常岡浩介さん+ヤマザキマリさんという世界各地をまわるお二人にもご登場いただきました。さらに、島田雅彦さんによる「人生相談」、鹿島田真希さん、枡野浩一さん、ねじめ正一さんらのエッセイ・論考を掲載。

松田青子さんによる短篇と翻訳! 充実の創作ラインナップ

小説では、創作と翻訳を同時掲載! 松田青子「みがきをかける」、カレン・ラッセル「帰還兵」訳・松田青子。
松田さん+ラッセルさんのコンビは、第一短篇集『狼少女たちの聖ルーシー寮』(河出書房新社)でお楽しみいただけます。
今号に掲載する「帰還兵」も、ラッセルさんの第二短篇集『レモン畑の吸血鬼』に収録され、この秋に河出書房新社より刊行予定です。

さらに「冬号」掲載作が話題、牧田真有子「すきとおった鱗たちについて――泥棒とイーダ2」。
そして注目の気鋭、新作を特別掲載! 矢部嵩「処方箋受付」。と盛りだくさんでお届けしています!


早稲田文学は、全国書店・各種ネット書店でご購入いただけます。

コンテンツ

【グラビア】 Kishin×WB
【特集】あなたの言ってることがわからない
――シャルリ・エブド襲撃事件から家庭のことまで
◎IS・中東・他者をめぐって
【対談】
常岡浩介+ヤマザキマリ「懐疑と寛容の旅暮らし」
【往復書簡】
サイイド・カシューア+エトガル・ケレット【訳・解説・秋元孝文】「ハッピー・エンディングな話を聞かせてくれよ」
【論考】
郷原佳以「近い他者 遠い他者――デリダと文学的想像力」
◎わからないを生む非対称
【対談】
高橋源一郎小野正嗣「不自然に惹かれて」
【エッセイ】
鹿島田真希「意味のわからない言葉」
枡野浩一「目と鼻と口 」
丹尾安典「漫談」
春日武彦「(あまりにも)わかり易い人たち」
【相談】
島田雅彦「此岸先生の誠実?問答」
【エッセイ】
泉京鹿「ママのきもちがわからない」
牧野雅子「妄想世界の語り部たち――性暴力加害者インタビュー序章」
大橋由香子「女子が職場で遭遇する、あれやこれや」
ねじめ正一「寄り添うということ」
【小説】
松田青子「みがきをかける 」
カレン・ラッセル【訳・松田青子】「帰還兵 」
牧田真有子「すきとおった鱗たちについて――泥棒とイーダ2 」
矢部嵩「処方箋受付」
【翻訳連載】
ウラジーミル・ソローキン【訳・松下隆志】「テルリア 第二回」
ドン・デリーロ【訳・都甲幸治】「ホワイトノイズ 第六回」
閻連科【訳・泉京鹿】「炸裂志 第四回」
【論考】
栗原裕一郎「虚構という「系」から「きみ」を救い出すこと――最果タヒ小論」
【レビュー ことばの庭】
岩川ありさ「古典文学が紡ぐもの――絶望を分かち合うことができた先にある希望」
辻本力「東海林さだおの丸かじり 」
【デザイナー対談 連載】
名久井直子&奥定泰之「文芸誌できるかな?〔その2〕 」
【新人賞】
第25回 早稲田文学新人賞二次予選通過作品発表
第26回 早稲田文学新人賞予告